本日の級位者の方のレッスンにて。
生徒さんが「頭を出す手」を打ちました。
その手を打った理由をお伺いすると「頭を出しておいたほうがいいかなと思って」というお返事が。
これだけだと別に悪くないように感じます。
しかし、その手は完全に生きた石から頭を出した手で、出た先もお互いに地にならないエリアでした。
つまりそこは急ぐようなところではなかったのですが、「頭を出す手 = 良い手」のイメージで打たれたようです。
特に級位者の方の指導碁をしていると、このように先入観で打っているのを度々お見かけします。
個人的に多いなと感じるのは、以下のような手。
- 連絡する
- 頭を出す
- 断点を守る
- 分断する
いずれも「良い手のイメージ」で打たれている印象で、それ自体は間違っていないと思います。
ただし、大切なのは「その手を打ってどんな結果が得られるか」です。
例えば「連絡する手」や「頭を出す手」は、強い石から打ってもメリットがないことも少なくありません。「断点を守る手」も手がないところなら、一手パスに近くなります。
また「分断する手」は、強い石同士をバラバラにした場合は相手に響きません。
日常生活に例えるなら「体に良さそう」というイメージだけで、効能も見ずに健康食品やサプリメントを摂取するのと同じです。
健康食品やサプリメントだったら、自分に必要な効能があるかを確認してから摂りますよね。(たぶん)
囲碁も「これが良いって教わったから」とか「良さそうなイメージだから」などの先入観ではなく、本当に必要な手なのか、その場に合っているのかを考えてから打つことが大切。
「心当たりがあるな……」という方は、これをちょっと意識して打ってみると何か変わるかもしれません……!
ということで囲碁の真面目な話を書いてみました。
時間があるときは、少しずつこういう記事も書いていこうかと思います……!
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